FAQ一覧

不妊治療を受けたいのですが、生理周期のどのタイミングで来院すればいいですか?

受診していただきますと、まず約2ヶ月間かけてお子さんが出来にくかった原因の検索をいたします。その後、ご夫婦と約1時間かけて面談させていただき治療方針を決定いたします。どの時期に来院していただいても大差はございませんので、都合のつきやすいときにお越しください。

他院で不妊治療を受けていましたが、そちらに転院いたいと思っています。今までの検査結果や紹介状を持参したほうがいいですか?

いままで受けてこられた検査の結果や治療内容がわかると大変助かります。受診していただきますと、最初に約2ヶ月間かけてお子さんが出来にくかった原因の検索をするのですが、その中には保険が利用できないものもあります。検査結果がわかると節約にもなります。しかし、前の先生にお願いしにくい場合もあるかと思います。かえってストレスになる場合もあるかと思います。必ずしも必要ではありません。

他院で不妊治療を受けていましたが、そちらに転院いたいと思っています。今まで行った検査もやり直すのですか?

検査には保険が利用できず比較的高額なものもありますので、経済的な負担を少なくするため、変動の少ないものに関しては反復を避けるようにしております。しかし、検査結果がそろっている場合でも、少なくとも1周期は卵胞発育や子宮内膜の変動のパターンを観察させていただき(タイミング法)、1組約1時間の面談をさせていただいたうえで治療を開始させていただきます。

基礎体温をつけていないのですが診察に必要ですか?

初診の際は基礎体温表は必ずしも必要ではありません。基礎体温の測定はかなりの負担になるものです。治療上確かに有益ではありますが、その値に一喜一憂し精神的な負担の原因となる場合があります。その場合は、基礎体温の測定はしなくてもよいと話しております。

採卵の時、麻酔をしてもらえますか?


当院では、採卵の際に麻酔はかけておりません。原則不必要と考えます。平成10年前頃までは、全例麻酔をかけていましたが、数年間過渡期の後、現在は無麻酔で採卵しております。過渡期においては、希望により麻酔をかけておりましたが、無麻酔採卵と麻酔採卵を両方とも経験した人が、次回採卵に麻酔採卵を選択することは、ほとんどありませんでした。恐怖心に対してかける麻酔であると考えます。麻酔の危険性を考えた時、安易に麻酔を併用すべきではないと考えます。麻酔合併症は、死につながる恐ろしいもですが、現時点では完全な予防策もなければ確立された対応策もありません。麻酔とは、その危険性を十分に理解したうえで併用するものであると考えます。

家が桑名で、仕事もしており、通院が大変そうなのですが、どのぐらいの頻度で診察に伺わないといけませんか?

不妊治療はどうしても受診の頻度が高くなってしまします。多いときは週2回、治療によっては連日受診していただく場合もあります。当院は、四日市市別名の川戸レディースクリニックと連携していますので、仕事と治療の両立がしやすいようなら、川戸レディースクリニックに受診してください。当院と同等レベルの治療ができ、治療に体外受精が必要になった時の採卵と胚移植は当院で行います。

2度流産になってしまい、不育症の検査を受けることは可能でしょうか?


なぜ流産が起こってしまうのか。人間の受精卵は多くが異常を持っており、赤ちゃんになれるのは年齢にもよりますが3~5個に1個です。異常卵のほとんどは着床せず排出されてしまいますが、中には着床してしまう異常卵もあります。着床してしまった異常卵は流産という形で淘汰されます。流産の60%以上は、異常受精卵の偶発的な着床によっておこります。2回の流産は、全く正常な女性であっても経験しうる現象です。2回流産を軽軽した女性でも、3回目の妊娠で生児を得る確率は、流産経験のない女性とほとんど差がありません。しかし、流産しやすい異常が存在する方も見えます。2回の流産ということであれば、流産因子検索は必ずしも必要ではありませんが、希望があれば施行させていただきます。
流産因子検索には限界があり、3回以上流産をされた方でも異常所見を得る確率は少ないものです。すべての原因が特定されるわけではありません。また、異常所見を認めても対応策が確立されていないものも多々あります。
 流産の多くは異常卵の偶発的な着床によるものであり、その流産は止めることはできません。また、流産因子が存在する場合でも治療法が未確立の部分も多々あります。“3回目の流産を絶対に避ける”ことは残念ながらできません。

精子検査だけ受けることはできますか?


不妊症原因検査には、限界があり原因の特定ができない場合も多く、決定的ではない様々な因子が重なって不妊という病態を作っていることの方がむしろ多いです。検査は治療方針を検討するためのものであり、妻のみ、夫のみの検査には意味がなく、当院では行っておりません。

子宮頸癌術後の定期検査で他院に通院していますが、待ち時間が長いので貴院で診ていただけますか?


当院は不妊症治療を中心として診療をしております。一般婦人科の疾患も扱いますが、また不妊症治療中であるか、以前からかかっていただいていた患者さんに限ってみさせていただいております。頚癌の経過観察ということであれば変化をとらえることが重要であり、あまり医療機関を変えないことが得策です。また、待ち時間はどこの産婦人科でも長いと思います。

他院で3年間体外受精をしています。転院したいのですが、44歳でも受診してよいでしょうか?


当院でも45歳を超えて挑戦をしておられる方は大勢みえます。しかし、挙児を得る可能性は非常に低いです。2015年で開業10年になり、44歳以上の妊娠例は33例ですが、流産率が非常に高く分娩に至った症例は17例です。体外受精といっても一様な方法で施行されるものではなく、様々な方法があります。これまでに施行された体外受精の卵巣の反応性や培養経過などから、微妙な調整を加えていきます。紹介状を書いていただいたとしても、文章では伝えにくい事も多々あり、実はその部分は非常に大切であるように思います。これまでのデータのあるクリニックで治療を継続されたほうが時間のロスが少なく、当院への転院は必ずしも得策とはいえないようにも思います。しかし、当院に転院していただいた場合には、成功に至るように最大限の努力をいたします。

他院で子宮卵管造影検査をしたら、つまっていて、体外受精を勧められました。そちらに受診したら、検査を再度行うのでしょうか?35歳なので、すぐに体外受精をしてほしいのですが可能でしょうか?


来院された際に、また御話を伺い相談させていただきますが、検査は再度行わず、体外受精―胚移植からの治療の開始させていただきます。36歳までに希望の数のお子さんを生むように人生の設計を立てるように患者さんにはよく御話をします。35歳という年齢ですので、早く有効性の高い手段を選択することは間違いではないと思います。ただし、体外受精は、非常に有効性の高い治療ではありますが危険性もあります。ご主人と奥さんと1時間程度時間をかけて詳しく説明する時間を取ります。ご夫婦が危険性をよく理解していただけるようでしたら出来るだけ早くセッティングします。一口に体外受精といってもいろいろな方法があります。全員に一律の体外受精をするわけではありません。検査と準備に3ヶ月間程度は必要です。

初めて伺ってから体外受精までどのくらいの期間がかかりますか?


当院を受診されてから、体外受精にいたるまでの流れですが、まず2~3ヶ月間程度かけて、体外受精の適応、卵巣機能・子宮の状態・精液の状態を把握し、体外受精の方法を検討します。その後に、後夫婦と面談をさせていただき、そのリスク・費用・成功率などを十分に理解していただいた上で体外受精を施行いたします。体外受精と一口に言っても、方法は様々であり、個々のご夫婦に適した方法が選択されなければなりません。しっかり、情報を捕らえ方法をよく検討することが結局は近道となります。ご夫婦の理解も大切です。前医で、すでに体外受精が施行されている場合や初診時に必要な情報がそろっている場合は別ですが、初診から体外受精の施行までには最低でも3~4ヶ月程度は必要となります。また、当院では、面談の際・採卵の際には必ずご主人の来院が必要となります。

そちらの病院に通いたいのですが、人工授精や体外授精をする場合、採卵などは夕方でも可能でしょうか?


人工授精・体外受精の適応となるか否かはわかりませんが、人工授精の場合には、朝7時30分~8時に精液を届けていただき、希望に沿い10時、12時、15時、18時頃に施行させていただきますが、必ず好きな時間にできるとは限りません。体外受精に関しては、その準備のための診察は、診察時間内であれば結構ですが、採卵は安全のため午前中のみ施行しております。採卵は手術となるため、危険性を十分に理解していただく必要があります。出来るだけ侵襲の少ない方法を選択したとしても、採卵当日・翌日は休暇をとっていただく必要があります。当院は、採卵の際は必ずご主人にも来院していただきます。来院されなかった場合は中止となります。

1人目をお世話になり、2人目の妊娠を希望していますが、2歳の子供を連れての診察は大丈夫でしょうか?


2人目不妊の方の多くはお子さんを連れていらっしゃいます。お子さんが1人も出来てない方も、2人目不妊のかたも気持ちは同じであると思っております。また、お子さんを授からない人もお子さんを授かった人々の中で生活せざるを得ないわけですから。その中で生きておられる御夫婦の希望を可能な限りかなえる事が我々の使命であると思っております。あまり、気にされず来院してください。


現在、結婚を考えている男性がいます。結婚の前に妊娠が可能であるか調べていただけますか?


不妊症の原因検索は、正常な性交渉をいとなむにもかかわらず一定期間を経ても妊娠にいたらない御夫婦に対して、治療方針を決めるために施行するものであって、妊孕性を証明するためのものではありません。結果がすべて正常であっても、大丈夫ですよといえるものではありません。個人的な考えであるかもしれませんが、結婚前に検査をすることはあまり御勧めしておりません。検査をすれば結果が出ます。結婚前に知っておくことが幸運につながるばかりではありません。結婚後1年間(これまでに避妊していない期間があればその期間を足して1年間)を経ても妊娠成立に至らなければ検査を考慮されたらよいと思います。


そちらの案内で「夫婦そろって面談」とありますが、必ず夫婦で行かないと治療して頂けませんか?


不妊治療はご夫婦を治療単位として考えるという原則があり、それば守るべきであると頑固に考えております。ご主人が拒んでいるのであれば不妊治療の適応外であると私は考えます。不妊治療は精神的にも経済的にも肉体的にも多大な負担がかかるものです。ご夫婦で協力しあう姿勢でなければとても続けられるものではありません。ご主人は不妊治療の協力者ではなく当事者であると思います。不妊治療が妻と夫の強い希望を前提とするものです。いろいろな意見があるとは思いますが、私は頑固にこの姿勢を貫いております。

基礎体温をつていますが、排卵のタイミングがわかりにくいです。


人間はタイミングなど考えることなく、週に2~3回性交渉を持つ中で妊娠に至るように出来ています。不妊症の原因の中で一番多いのは単に性交渉がないことです。排卵と性交渉のタイミングを正確に合わせることには何の価値もありません。排卵にいたる5~7日間に少なくとも2回可能なら3回の性交渉を持つようにしてください。月経が終了したら排卵日あたりまで2~3日に一度性交渉を持つようにしてください。基礎体温が高温相になったら一旦休憩です。排卵を確認するには診察させていただくしかありません。しかし、その前に性交渉を2から3日に一度もつ工夫をしてください。基本的にはタイミングを合わせる事に価値はありません。


男女産み分けはできますか?

当院では男女の産み分けはしておりません。現時点において、男女産み分けに有効な方法は、受精卵の着床前遺伝子診断以外にはなく、特殊な遺伝子病のみが適応となります。また実施に当たっては日本産科婦人科学会の承認が必要となります。XY精子の生存期間の差や、pHや電解質に対する感受性の差などにもとづく産み分けには残念ながら科学的根拠はありません。比較的期待がもたれる方法としてXY精子の比重の差やDNA量の差にもとづく分離がありますが確立されておりません。私は科学的な根拠のない治療法や自分自身の経験から有効性が期待できない治療は施行しないようにしております。

ピルは取り扱っていますか?


避妊目的でのピル投与は当院では扱っておりません。しかし、子宮内膜症や不妊症などの治療目的としてのピルの投与はしております。