当院でも45歳を超えて挑戦をしておられる方は大勢みえます。しかし、挙児を得る可能性は非常に低いです。2015年の開業10年時の、44歳以上の妊娠例は33例ですが、流産率が非常に高く分娩に至った症例は17例です。体外受精といっても一様な方法で施行されるものではなく、様々な方法があります。これまでに施行された体外受精の卵巣の反応性や培養経過などから、微妙な調整を加えていきます。紹介状を書いていただいたとしても、文章では伝えにくい事も多々あり、実はその部分は非常に大切であるように思います。これまでのデータのあるクリニックで治療を継続されたほうが時間のロスが少なく、当院への転院は必ずしも得策とはいえないようにも思います。しかし、当院に転院していただいた場合には、成功に至るように最大限の努力をいたします。