凍結保存

胚凍結保存

適応

胚移植は原則として1個の卵を戻しますので、卵がたくさん採れて余ったときは、今後の移植用に凍結保存します。
卵巣過剰刺激症候群の発症の可能性があるときや、子宮内膜の状態が不良で、妊娠の可能性が低いときは、採卵した周期には移植せず次周期用に凍結保存します。

方法

ガラス化法(Vitrification法)で行っています。
凍結用試薬で卵を処理し、-196℃の液体窒素に急速に冷やし、保存タンクで保管します。

精子凍結保存

適応

精子数が少ない方が、採卵当日に精子がいないときのために保険で凍結保存します。
精巣内精子を採取したとき、再度採取しないで済むために凍結保存します。

夫が長期に不在の時にも凍結保存することもあります。



方法

凍結用試薬で精子を処理した後、ゆっくりと冷却し、-196℃の液体窒素保存タンクで保管します。


凍結保存期間

当院では卵と精子の凍結保存期間は1年間に設定しておりますが、1年後に継続して保存したい場合は、凍結保存期間有効日の1か月前から期限日までにご夫婦どちらかが来院して更新の手続きを行ってください。